クリスマスの新定番「シュトーレン」

Ryo

食品バイヤーのRyoです。一つ一つ実際に食べて、家族にも勧めたい食べ物をご紹介しています。

「クリスマスケーキ」として日本でも最近定番になってきた、ドイツのお菓子シュトーレン(シュトレン Stollen)。
このブログではシュトーレンの味や選び方から、シュトーレンの簡単アレンジレシピまでご紹介します。今年のクリスマスシーズンは、ドイツの伝統菓子でティータイムを満喫しましょう。

食品のプロが本音で、スイーツをたくさんご紹介しています!

目次

シュトーレンとはどんなお菓子?

楕円形の形をした焼き菓子で、ドイツを中心に古くからあるお菓子です。中にナッツやラム酒に漬け込んだ干しブドウ、オレンジの皮やスパイス、マジパンなどを練りこんで焼き上げています。クリスマスシーズンにいただくお菓子ですが、二つ折りにして焼いた生地に、粉砂糖がたっぷりかかったその姿は、日本でよくみかける生クリームにいちごが乗った「クリスマスケーキ」とは、かなり違った素朴な雰囲気です。

どのような味がするの?

ラム酒かおるドライフルーツたっぷりのシュトレン

ざっくりたとえると、本場のドイツ産の味はしっとりとした食べごたえのあるドライフルーツ入りパウンドケーキです。ナッツ、フルーツ、マジパン、ラム酒などの香りが複雑に重なり合う味わいは、お店ごとのレシピの見せ所でもあります。

しっとり重視ならマジパンやフルーツがたっぷり入ったものを、食べ応え重視ならナッツがたくさん入ったものを選ぶとよいでしょう。

最近よく見る菓子パンのような小さめサイズの日本のシュトーレンは、形は似ていますが、マジパンが入っていないものも多く、1回で食べきることを考えたあっさり味です。約4週間をかけて食べていくヨーロッパのシュトーレンとは違うお菓子だと考えるほうがよさそうです。

原材料(ドイツ schmidt シュミット社):小麦粉、レーズン、牛乳、植物性油脂、砂糖、オレンジピール、濃縮バター、イースト、果糖液糖、ぶどう糖、ぶどう糖果糖液糖、レモンピール、アーモンド、ラム酒、食塩、小麦でん粉、濃縮レモン果汁、小麦グルテン、転化糖液糖 / 乳化剤、香料、(一部に小麦・乳成分・オレンジ・アーモンドを含む)

シュトーレンのお店はどうやって選ぶ?

ドイツ産シュトーレンの断面
国産シュトーレンの断面

クリスマスシーズンにシュトーレンを食べる習慣が広まった現在では、ドイツ産、国産を問わずたくさんのシュトーレンが売られています。

中身はメーカーによってさまざま。あまり美しくない写真で恐縮ですが、ドイツ産、国産それぞれのシュトーレンを縦に切って、断面を撮ってみました。あくまでも一例ですが、ドイツ産はマジパン(白っぽい部分)が、国産はジャムがたっぷりと入っていることがお分かりいただけるかと思います。

ドイツでは、シュトーレンといえばドレスデン産が有名です。ドレスデンにはシュトーレン保護組合 (Schutzverband Dresdner Stollen)という組織があり、厳しい基準を合格したシュトーレンだけが、教皇をあしらった金のワッペン(シール)をつけることを許されます。

もちろん他の地域のシュトーレンにもおいしく高品質のものはたくさんありますが、このドレスデンの金のワッペンをもらっているシュトーレンは大定番で、一つの目安です。
ドレスデンをはじめとしたドイツ産シュトーレンは、通販で比較的簡単に安めで手に入れることができます。

日本産でも本格派のシュトーレンを買う場合は、ドイツで作られているシュトーレンとできれば同じくらいのサイズで、パンやお菓子を専業にしているお店のものを買うのがおすすめです。マジパンを使っているかどうかも、一つの目安になるでしょう。

ドイツ産も日本産も、人気店のシュトーレンは早い時期になくなってしまいます。人気のシュトーレンを確実に手に入れるなら、10~11月ごろから探して予約、または発売日をチェックするのがおすすめです。

シュトーレンの味の決め手「マジパン」

クリスマス前のアドベント期間(11月30日に最も近い日曜日~クリスマスイブまで)の約4週間に、少しずつ薄く切っていただきます。シュトーレンばかり4週間も食べ続けると飽きてくる気もしますが、ここでいい仕事をしてくれるのが、マジパンなのです!

ドイツのシュトーレンには、マジパンが欠かせません。粉末のアーモンドと砂糖、卵白などを練って作ったお菓子です。ケーキの上に乗った、サンタさんや動物の工芸菓子を「マジパン」と覚えておられる方も多いと思いますが、シュトーレンに練りこまれているマジパンはローマジパンと呼ばれ、配合が違います。

シュトーレンはマジパンが入っていることで、時間がたつにつれて生地にしっとり感とアーモンドの良い香りが増していきます。香ばしいアーモンド感にラム酒の香り、ナッツや干しブドウが調和して、クリスマスが近づくほどに奥行きのあるシュトーレンを楽しむことができます。

最近日本では小さい菓子パンのようなシュトーレンが定番になりつつありますが、大きなサイズでシュトーレン本来のおいしさ、味が変わる楽しみを通して、クリスマスが近づく喜びも味わってみるのはいかがでしょう。

またこの下のコラムでは、シュトーレンの味変も楽しめる、簡単アレンジレシピを2種ご紹介しています。こちらも参考にしてみてください。

切るコツは真ん中から

最初に切るときは必ず真ん中から切ります。シュトーレンはポロポロ崩れやすいので、ナイフを細かく前後に動かすときれいに切れます。またレーズンやマジパンがナイフにつきやすいので、できれば1回切るごとにペーパーナプキンなどでナイフをふき取りましょう。

真ん中から切ったシュトーレンは、切り口同士をあわせ、アルミホイルで包んで保存します。断面をできるだけふさぐことでシュトーレンの乾燥をふせぎ、最後までおいしくいただけます。

同様にフランスパンや長めのライ麦パンなども真ん中から切って保存すれば、最後まで内側の生地のしっとり感を保ちながら楽しむことができますよ。

シュトーレンの簡単アレンジレシピ

そのままでもおいしいシュトーレンですが、違う食べ方が楽しめる簡単レシピをご紹介します。

【シュトーレンのトースト】

<材料>

  • 薄くスライスしたシュトーレン 適量
  • クリームチーズ 適量       

<作り方>

  1. 薄くスライスしたシュトーレンをオーブントースターで焼きます。焦げ目がつきやすいので注意。
  2. 焼けたら室温で柔らかくしたクリームチーズをのせるだけ。お好みではちみつやバターもおすすめです。

コクのあるシュトーレンの甘さとクリームチーズの程よい酸味がよく合います。

【シュトーレン プディング】

<材料>

  • シュトーレン(角切り)800gくらい
  • 脂肪分の高い生クリーム(40%前後) 300ml
  • 牛乳 300ml
  • 卵2個(溶いたもの)
  • 砕いたアマレッティ(杏仁)ビスケット 6枚

ほか、トッピング用アイシングシュガー お好みで

<作り方>

  1. 耐熱皿に角切りのシュトーレンを入れる。
  2. 生クリーム、牛乳、溶き卵を混ぜ合わせ、シュトーレンの上に注ぐ。
  3. アマレッティ・ビスケットを振りかける。
  4. 180度くらいのオーブンで、45分ほど焼く。
  5. 黄金色になり、少し盛り上がればできあがり。

甘さは角切りのシュトーレンだけの、シンプルだけど奥行きのあるプディングです。朝食やブランチにもおすすめです。お好みでアイシングシュガーをかけてお召し上がりください。

おわりに

シュトーレンの味やおすすめの食べ方などをご紹介しました。今年の冬は、クリスマスが近づくにつれて味が変わるシュトーレンと、心豊かなひと時を過ごしませんか。

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