【駅弁】東京駅&新大阪駅-食品バイヤーのお仕事

元和菓子職人、現グルメ食品バイヤーのRyoです。実際に食べた食品を、プロ目線で本音で紹介しています。

今回は趣向を変えて、食品バイヤーの一日を紹介しつつ、東京駅と新大阪駅のおすすめ駅弁をご紹介したいと思います。

目次

いざ出張!駅弁で朝食

先日東京で行われた、大きな食品展示会に出張してきました。
早朝出発なので、朝ご飯は食べずに家を出発。新大阪駅でまずは駅弁を買います。

Ryo

市場調査のためにも、家で作らずお店のお惣菜、お弁当をよく食べます。

今回のお弁当はこれ。

新大阪駅構内にあるお惣菜、駅弁のお店VPALETTEさんの「おにぎり弁当」です。
この中で一番はほうれんそうのお浸し!お弁当に入っているお浸しは水分が多かったりしますが、このお浸しはほうれんそうの青い香りがしっかりして、ゴマも効いた本格的なもの。これだけで満足感アップです。

量は少な目ですが、このあと仕事で山ほど食べる必要があるので、これくらいのボリュームで十分です。全体に味は甘めなのは、原材料が関係しているように思います。

今回はお腹が膨れるので買いませんでしたが、VPALETTEさんは、シイタケのフライも口コミでよく聞きます。
VPALETTEさんの母体は愛知県の岩田食品株式会社さん。百貨店でよく見かける「和saiの国」というお店も運営されている会社です。

原材料:
だし巻き玉子、おにぎり(ご飯(国産米)、調味液、食用油脂、加工酢、佃煮、のり)、法蓮草胡麻和え、鮭の塩焼き、ミニトマト/ 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工澱粉、増粘多糖類)、加工澱粉、ph調整剤、乳化剤、酢酸Na、グリシン、酸化防止剤(V.C)、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さけ・大豆を含む)

食品展示会ってなに?

Ryo

全国から食品を生産する人たちが集まって、自慢の食品をプレゼンする場です。ものすごい数なので、あらかじめお目当てのブースを決めておくのがとっても大事!

大規模な展示会になると個人や家族で経営されている農家さんから、世界に支社を持つ商社さんまで、あらゆる団体が集まります。

バイヤーである私たちは食品展示会に行って気になる商品を試食し、商談をして買うかどうか決めます。
テレビでよく、「北海道物産展カリスマバイヤーが行く!」といった番組企画があります。北海道などの地方にある名店に行って出店交渉をする、一人旅のようなお仕事が紹介されていますが、あれはバイヤーの仕事のごく一部。番組のような絵になる旅は特別なイベントならではです。

もちろん、商品によっては世界を飛び回ったり、特別なコネクションを使ってめったに出回らない商品を手に入れることもあります。それはとてもラッキーなチャンスを手に入れた時で、日常の食品バイヤーはふだん、通常商品として他社と差別化できるような商品を、毎日の生活の中でもアンテナを張り巡らして探しています。

今回のような食品展示会は、全国に行かなくてもメーカーさんが一カ所に集まってくれる貴重な機会。自社にとって取り扱う価値のある食品を山ほどある候補の中から探すのが主な役目です。

東京に到着

新幹線を品川で降りて、会場の東京ビッグサイトに向かいます。
東京の電光掲示板は形をなんとなく電車に似せている気がします。

すごい数のクレーンで工事していました。
大阪も梅田周辺で大工事が続いていますが、ここも高いビルが建つのでしょうか。

いつもの場所に到着しました。
到着した時点で11時近くなので、さすがに今から入る人はまばらです。

このような展示会は写真撮影禁止なので、中の様子をお伝えすることはできないのが残念なところ。
雰囲気でいうと、試食ができる就職説明会みたいな感じでしょうか。
生鮮系の会社は冷蔵用ディスプレイをブースの前に並べていたりするので、ちっちゃいお店が並んでいるようにも見えます。

ここで閉館まで6時間ほど、会場を歩き続けて商品を探し回り、試食を重ね、山ほどパンフレットをもらってきます。お刺身からお肉、サラダ、そうめん、高級お茶、調味料、お菓子…なぜかお酒のブースはいつもすごく活気があります。

今回は一般的な商品の会場と、輸出用商品の会場があったのですが、輸出用商品会場のほうが人は多い印象でした。はやくコロナ前の活気が戻ってきてほしいところ。

帰りの駅弁を買いに

Ryo

自社の売り上げがかかっているので、食品選びは真剣勝負!一日が終わるとやり切った感がすごいです。

いい感じの商品が見つかって一安心。前日、翌日と来客があるので、気になるお店をついでにちょっと見学したらそのまま帰路につきます。

東京駅から新幹線に乗る前に、夕食の駅弁を購入。平日の夕食なので、ちょっと贅沢くらいなお弁当。


東京駅の改札を出てすぐ、大丸東京店にある「ひらしま」の、天然魚入りちらし寿司弁当。ネタの一つ一つが、しっかりと個性のあるお魚の味がして食べ応えのあるお弁当です。
この見た目も華やかなちらし寿司弁当のフタを新幹線の車内で開くときのうれしさはひとしお!
一度は食べたい駅弁です。

朝のおにぎり弁当と同じくこのちらし寿司弁当も少し甘めに仕上げているので、どちらかというとお酒のおつまみというより、しっかりご飯を食べたい人向きだと思います。

この「ひらしま」、隣には定番人気の「ミルフィーユ寿司」のお店もあります。
忙しい仕事の合間にこのクオリティのお寿司を選んで食べられるのは、出張時にはとてもありがたいですね。

原材料:
すし飯(国産米)、鯖、鯛、鱸、鰆、玉子、イクラ、鯖ミンチ、トビッコ、サーモン、大葉、生姜、海苔、山葵、醤油、ミリン、水飴、酵母エキス、昆布エキス、砂糖/ 調味料(アミノ酸)、酸味料、ph調整剤、甘味料(ステビア、甘草)、保存料(ソルビン酸K)、ソルビット、着色料(黄4,赤102)、一部に小麦、卵を含む

大阪に到着

今回は食品バイヤーのお仕事紹介もかねて、お気に入りの駅弁をご紹介しました。
東海道新幹線の新大阪駅と東京駅で駅弁を探している方の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

Ryo

駅弁だけでなく、各地のお土産を実際に購入してレビューしています。くわしくは下のボタンから!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次